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第5弾 出身国の違い |
僕の通っているSanta Monica Collegeは留学生の受け入れがとても盛んで、とくにアジア系の学生がたくさんいます。日本人の数が一番多く、留学生全体の半数に達しているので、どこにいてもちょっと耳を澄ませば日本語が聞こえてきます。この状況には本当にウンザリしていて、普段は携帯ラジオを聴きながら日本語から逃げています。そんな状況なので、日本人の友達が多くなってしまい、出来るだけつるまないように注意しているぐらいです。ただ、ここになって、International
Studentsの友人が増えてきたので、それはとても嬉しい限りです。どこの学校にもあるように、うちの学校にもInternational Students
Forum(以下「ISF」)という留学生の為のサークルがあり、僕もメンバーになっています。ここにいればいろんな国の友達が出来るので本当に楽しいです。先日もISFの活動でキャンプに行って来たばかりです。今回はその時の様子から書いてみようと思います。
金曜日の授業が終わった後に集合したのは20人ぐらいでした。いくつかの車に分乗して40分ぐらい走ると、目的地のMalibu Creek State
Parkという州立公園に到着しました。ここは山の中のキャンプ施設で、水道とトイレ以外には特に何もない場所です。夜はテントで寝泊まりし、食事は自分たちで火を起こして料理します。友人の一人はキツツキを見たと言っていましたし、本当に大自然もまっただ中という感じでとても雰囲気の良いところでした。夜はBBQをし、翌日はハイキングに行ったりして楽しい2泊3日のキャンプでした。ただし夜は凍えるぐらい寒くて、それだけにはまいりましたけど。
さてこのキャンプではまた友達を増やすことが出来ましたが、最近新たに増える友達はなぜかアジア系の人が多いのです。別に欧米系の人を避けているわけではないのですが・・・。何故か?と考えているといろんなことが浮かんできました。書き綴ってみます。
まずは「グループ」。日本人はよく閉鎖的なグループを作ると言われますが、それは日本人に限ったことではありません。韓国人のグループや南米系のグループなどいろいろあります。キャンパスには黒人の多いエリアが明らかに存在していますし。差別ではないのでしょうが、そういうグループ意識は明らかに存在しています。
差別についてもう少し。日本にいる時は、僕の中に人種差別の意識はほとんどなかったはずなのですが、こっちに来てそういうものが芽生えつつあるかもしれません。皮肉な話ですが、ここでは様々な人種の人が住んでいて、その違いをよく目にします。そうすると、どうしても嫌な部分が目立ってしまうのかもしれません。僕の経験から話をすると、例えば何かのサービスを受ける時に、すごくいい加減な対応をされたりすることが多くあります。特にヒスパニックの人の対応が悪い場合が多いので、僕は現在、ヒスパニックに対して良い感情を持っていません。もちろん、ヒスパニックの人全てがそうでないことは理解していますが、そういうネガティブな感情を抱かせられるような思いを多くさせられている、というのも現実です。
「衣食足りて礼節を知る」という言葉があるように、人は物質的に貧しいと精神的な高潔にはなかなか手が届かないのかもしれません。しかもここは資本主義を絵に描いたような国。お金があるのと無いのと、その差は目に見えて違います。お金を払えば十分なフィードバック(財・サービス)がありますが、ケチるとそれなりのものしか得られません。日本では差があると言っても大したことはありません。例えばいくらマクドナルドが値下げをしても、ハンバーグを買いに行って不快な思いをするようなことはありませんよね?アメリカでは違います。値段が下がるとサービスの質も下がります。店員の対応にむかつくことさえあります。が、ここはそういう社会なのです。「不快な思いをしたくなければ、良いレストランに行ってチップを払うべき」と誰もが(店員までもが)当たり前のように考えています。日本がこういう考え方にならないのは、そこに「思いやり」という意識があるからだ、とどこかで聞いたことがありますが、今になって身をもって納得できました。この意識の溝のせいか、今はまだ、このロスで住み難くさを感じています。
さて、今回はキャンプの話からどんどん起動がはずれていきましたが、前から書きたかったことが書けた気がします。次は何を書こうかな?
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