* 第20弾 退屈な?!夏休み

 日本はお盆の時期ですね。アメリカにはもちろん「盆」という習慣はありませんが、 個人的にはほんの少しお盆を感じている気がします。というのも、今は学校が夏休みな ので、時々ビーチに遊びに行くのですが、ここ数日(8月に入ってから)日本人観光客 の姿が少し減ったような気がするのです。やはりお盆の時期は航空代金も跳ね上がるし、 今一番旅行をしやすい大学生達が海外旅行を控えているからなのだろうか?と予想して みたり、そうではなくて、一般的にGWと盆・正月は海外旅行者が増加するから、自分が 見ていないだけで、実際はたくさんの日本人が来ているのかもしれない、思いを巡らして みたりと・・・たまに考えているので、ほんのたまにですが「お盆」を思い出す機会が あるのです。へそ曲がりな思い出し方ですが。
 盆という習慣はありませんが、今は先に書いたように学校が夏休みなので、実家に 帰省している友達が多いようです。僕は自分が留学生というのもあり、友達のほとん どが同じ留学生です。ですから、彼らは帰るべき家をアメリカ国外に持っている場合 がほとんどで、今Santa Monicaに残っている友達は(僕の周りでは)ほんの少しです。 そういう訳で、休みになってからと言うもの毎日、時間がたっぷりあって、その割に するべきことが少ししかないので、のんびりと贅沢に時間を使っています。
 その数少ない「するべきこと」の一つがアルバイトの準備でした。とうとう学校で バイトが出来ることになったのです。同じ留学生の友達が4年生大学に編入が決まっ て、仕事を辞めなければいけなくて、彼女は僕が仕事を探していることを知っていた ため、個人的に紹介してくれたというわけです。そういう経緯で手に入れた仕事です が、留学生という身分はひどく不便で、実際仕事を始めるまでに色々な手続きが必要 なのです。Social Security Number(SS番号)というものを手に入れなければいけま せん。これはアメリカ政府が発行するもので、賃金を受け取るときに必要なようです。 仕事の引受先(僕の場合、実際に仕事をするラボの教授ですが)のサイン入りの書類を 学校に提出すると学校からの別の書類がもらえ、それを持って役所に行き、SS番号を 交付してもらい、それを記入した書類を学校に提出し、それから数日してやっと仕事の 許可が下りるという手順です。ここまで来るのに3週間。アメリカという国はどこまでも この調子です。ともあれ、つい先日、書類手続きはすべて終了したので、来週ぐらい から仕事が始められるはずです。これで、少しではありますが、収入が出来るので、 生活がすごく楽になると期待しています。
 後は、パスポートの期限が切れかかっているので更新に行ったり、今日は久しぶり に友達数人とビーチに遊びに行き、後はテニスなどをして休みを満喫しています。
 一つ、大きな出来事と言えば(これが大きいかどうかは人それぞれですが、僕的に は結構大事件でした)カメラを買ったこと。秋のセメスターの授業でPhoto1というの があり、写真の基礎を学びます。その授業では35mmの一眼レフを用意しないといけな いのですが、そういう話をしていたら、偶然友達にカメラに詳しい人がいて、彼から 使っていないカメラを安く譲ってもらったのです。フルマニュアルで普通に中古で買って も$50ぐらいだと言うことだし、美味しい晩御飯を一度おごるという条件で譲ってもらい ました。僕はカメラは初心者なので全く分からないのですが、とにかくカメラを手に入 れたことで浮かれているので、早速説明書を読んで分からぬままに、いろいろと撮って います。まだ最初のフィルムを使い切っていないのでどういった写真が出来上がって くるのか分からないのですが、すごく楽しみです。9月以降は毎週フィルム1ロールの ペースで写真を撮らないといけないらしいので大変そうですが、すごくおもしろそうな 授業なので楽しみにしています。
 夏休みも後一週間で終わりです。再来週からはまた忙しい毎日が始まります。のん びりと退屈を満喫するのは、短い期間だからこそ良いのであって、それが長く続くと マンネリ化してしまいますしね。そうなる前に学校が始まりそうで、いいタイミング です。では、また次号で。

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