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第26弾 新たなる旅立ち(最終回) |
明けましておめでとうございます。2002年の始まりです。今年はいよいよ学生という枠を出て、仕事を始める予定です。今までとの違いに戸惑うかも知れませんが、がんばらないといけませね。
さて、突然ですが、この留学体験記は今回で最終回です。学校を卒業してしまいましたからね。と言うわけで、今回はロスに来てからの1年半を振り返っての、まとめを書いてみたいと思います。
その前に、今年の年末年始は実は久しぶり(1年半ぶり!)に日本に帰っていました。飛行機のチケットを取ってから、もう楽しみで楽しみで。いろんな友達に連絡を取って、会えるだけ会って、話をしてきました。
やっぱり日本は良いですね。つくづく思いました。っていうのは、やっぱり24年も住んでいて、知っていることが多かったり友達がたくさんいたりするからなんでしょうけど。でも、3週間日本で本当に楽しい毎日を送った後でロスに帰ってくると、なぜだか「ホッと」したんです。なぜだかはわかりませんが。でも、その時思ったのは、「今僕がいるべき所はこのアメリカで、これからもここで頑張っていくんだな」ということです。だから、僕は再びロスに「やって来た」んじゃなく「帰ってきた」んだと友達には言っています。いつか、日本に戻るとしても(いつかは日本でも仕事をしたいと思っているので)、今、僕がいるべき場所はまだ日本ではないのかも知れません。(まぁ、一年半もここで生活しているからそう思うだけかも知れませんが。)
この一年半、Santa Monica Collegeで勉強を出来たことは、僕にとって(僕の人生にとって)すごく大きなことでした。日本の大学での専攻と違う分野で再スタートを切り、初めはどこまで自分がやっていけるのかという不安もありましたが、今はこれしかないと思えるようになったのが大きな理由の一つ。まだ仕事もしていないので、才能なんて有るのか無いのか分からないんですが、Graphic
Designという分野を選んで本当に良かったと思っています。やっぱり大きな決断をして、正解だったと思えるというのはすごく幸せだと思います。
やりたいことが見つかったということ以外にも、やはり海外の生活を体験したことで物の見方もフレキシブルになったと思いますし、日本のことも前にも増して好きになれました。もちろん、アメリカに来たことで失った物や、得られなかったモノもあるのでしょうけど、一つの選択をすると言うことは何かを捨てるということです。だから、失った物のことを考えるよりは、手に出来た物を大切にしていきたいと思います。
アメリカでやった全てのことに満足出来たというわけではありません。(そんな完璧人間ではないので。)でも大学卒業後、日本で就職せず、アメリカにやってきたことには、少しも後悔なんてしていません。そう思える自分はすごく幸せだと思います。そんな気持ちを、この体験記で少しでも伝えられていれば嬉しいです。
最後になりましたが、遠い日本からたくさんのメールをくれた友達のみんな、ホンマにありがとう!辛いときもあったけど、なんとか今までやってこれたのはみんなのおかげです。このホームページを管理されている、外コミ事業部のお二人にも。学生の時から、本当にいろんな経験をさせてもらってありがとうございます。まだまだこれからもよろしく。
そして何より、僕のワガママを快く受け入れてくれて、かつサポートしてくれた両親に、心から「ありがとう」と言いたいです。
2002年1月11日 ロスの自室にて
足立 健誌
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